教科書を信じないノーベル賞博士と京都大学的自由思考

京都大学特別教授・本庶佑氏のノーベル賞受賞は誠に喜ばしい事です。
教授の「教科書に書いてあることを信じない」というお話は、京都大学の自由奔放な精神を思い起こさせます。
これは、当たり前のことを当たり前として見過ごすのではなく、その当たり前をさえ疑問視する自由な発想と思考が必要だ、というお話なのです。
ノーベル賞級の発見発明は、この様な京都大学的自由思考がなければ生まれ得ないものなのでしょう。

昨今、京都大学に関するニュースでは、周辺路上の立て看板撤去や学生寮・吉田寮の撤去問題が起こっていますが、
見方によれば、これらは大学当局による学生に対する管理強化を感じさせます。

学生による自治などの行動に対する規制は、引いては京都大学的自由思考の衰退に繋がるのではと危惧してしまいます。
立て看板も吉田寮も、社会的問題が全くないわけではないのは理解できます。
しかしそれらは、京大の長い歴史の中で多くの京大生が培った伝統文化の発露としての現象なのです。単なる景観問題とは比較し得ない重さがある筈です。
何故なら京大のその文化伝統は、ノーベル賞受賞博士を多数生み出した原動力である、京大的自由思考の根源だからです。

立て看板撤去や吉田寮問題が、営々と育まれて来た京大的自由思考を衰退させる第一歩ではない事を願わずにはいられません。

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